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関東学院大ラグビー部員大麻事件のケーススタディ

Category: その他のスポーツ

関東学院大学ラグビー部の部員が大麻取締法違反で逮捕されたことはラグビー界にとってショッキングな出来事であったが、以前に逮捕された2人の部員だけでなく、他の12人の部員も大麻吸引を認めたことが明らかになった。大学側は、春口広監督の辞任と来年3月末までの活動停止を関東ラグビー協会に報告し、全部員153人に個別面談して事件への関与を調査する方針を示した。

それにしても、最近大麻栽培が摘発される事件が増えているように思う。その背景には何があるのか、少し考えてみたい。

大麻とはアサ科の一年草である大麻草とその製品を指す。大麻草には様々な品種があり、日本でも自生していて世界に広く分布しているが、テトラヒドロカンナビノール(THC)などの陶酔成分が多く含まれる亜種のインドアサが嗜好品として用いられる。大麻草は成長すると高さ3mほどにもなり、表面の有柄腺毛内から樹脂を分泌するが、その樹脂に麻薬成分が含まれていて特に葉や花穂に多く含まれる。葉や花穂を乾燥させたもの(乾燥大麻)は、通称マリファナと呼ばれる。

ネガティブイメージの強い大麻であるが、種子は七味唐辛子や鳥の餌として用いられているし、繊維は丈夫で通気性が良く、衣類や袋(南京袋)、縄などに使われている。また、陶酔成分であるTHCも、多発性硬化症や緑内障の治療薬として海外では使われ始めている。

大麻についての基礎知識はこのくらいにして、大麻栽培が増えている背景であるが、それは大麻が高く売れるからであろう。GIGAZINEさんに各国の1グラム当たりの大麻の価格についての記事があるが、日本は最も高く58.3ドル(約6,470円)で2位のオーストラリアの2倍以上になっている。価格は発展途上国で安い傾向があるようで物価に左右される面もあるが、大きな要因は大麻規制の程度だろう。日本の大麻規制はG8各国の中で唯一、少量所持でも懲役刑になるようにかなり厳しいものだ。

ただ、高く売れるとなれば日本で捌こうと考える人間が多くなるのも当然で、1997年は約240kgだった大麻押収量は2004年には約900kgに上っているし、検挙人員も1997年は1,104人だったのが2006年には2,289人と2倍以上になっている。

検挙人員や押収量が増えているのはそれだけ”ニーズ”があるということだろうが、厳しい体制によって海外からの密輸が出来なくなれば、国内で調達することになる。だから、大麻栽培が増えているのであろう。種子そのものは大麻取締法の対象外である為、ネット販売などで購入することも可能だ。

しかし、(勿論違法であるが)個人で消費するためであればまだマシだろう。懸念されるのは転売目的の栽培だ。先月末、愛知県で大麻を栽培していた少年ら3人が逮捕された(時事通信記事)が、この時押収された大麻草25本は、末端価格で500万円、吸引目的で2600回分に相当するそうだ。取り調べに対し自分たちが吸引するのが目的と話しているそうだが、転売目的であった可能性は高いだろう。

とは言え、”一般人”が大量の大麻を売り捌くことは難しいだろう。ヤフオクで売るのは無理だし…。大量に捌ける人間と言えば、やはり”裏社会”の人たちになる訳で、大麻栽培に暴力団が関わっている可能性は高いだろう。”イリーガルな商売”のリスクを考えれば、より単価の高い商品の方が魅力的ではあろうが、それなりの値段で売れるのであれば大麻でも十分な収益が上がるだろう。一般人に栽培させた大麻をマリファナの形で買い上げ、すぐに捌かれてしまえば、暴力団が関わっていた証拠を掴むことは難しくなる。暴力団の”サイドビジネス”として国内での大麻栽培が横行する(している)可能性は大で、憂慮すべき問題だ。

話を関東学院大学に戻すが、今回の大麻問題は日本ラグビー界や関東学院大学、ラグビー部と言った”全体の”問題なのだろうか。大麻が取り締まりの対象になっていることは”一般常識”であって、わざわざラグビーに関わるものとして教育すべきことなのか。大麻問題はあくまで個人の問題であると思う。

但し、ラグビー部での”大麻汚染”が広がった背景としてラグビー部の体制に問題があったことは否定できない。ラグビー部には153人もの部員がいるが、これだけの人数を春口監督一人で面倒を見るとなれば細部まではとても目が届かないだろう。ラグビー部に在籍していた若いコーチは皆辞めてしまっているが、練習メニューなど殆どを春口監督単独で決めていて、コーチが出る幕がなかったからではないだろうか。指導者に求められることはチームを強くすることだけではなく、指導者を育てることもまた指導者の仕事であると思う。偉大な”カリスマ”指導者と部員達の距離を縮めるには、間を取り持つコーチの存在は不可欠であって、そうした人物を育ててこなかったことが今回の不幸に繋がっていると思う。

大学側はこれ以上事件が拡大すれば廃部の可能性も示唆している。押収された大麻草は30cm程にしか育っていなかったが、16本にも及んでいる。(押収された大麻草からの)”収穫”はなかったかも知れないが、これだけの本数を栽培していたことは(潜在的)需要があったことを示していて、更に多くの部員が関わっていた可能性は否定できない。

ただ、廃部にすることは正しい責任の取り方とは思えない。ラグビー部の躍進は関東学院大学のイメージや知名度の向上に繋がっていった筈だが、それを廃部にすると言うのはイメージが悪くなったから廃部にすると言っているようなもので”蜥蜴の尻尾切り”の感は拭えない。今回の事件でラグビーに対するイメージが悪くなったのは事実だろうが、廃部にしたらイメージ回復に繋がるのだろうか。今回の事件に対する風当たりは強いだろうし、春口監督の辞任により優秀な部員の獲得は難しくなるだろうが、新生ラグビー部として再び頂点を目指すのがラグビーに対する”恩返し”ではないだろうか。 あとで読む ブックマークに追加する
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2007-12-07 Fri 07:31:50 | trackback(2) | comment(2) | | PageTop▲
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Posted by tenjin95

> 管理人様

TBありがとうございました。
北海道の友人に聞くと、その辺で自生している草だというのですが、処理などは難しいようです。ですから、他の麻薬などと違って、我々に近い位置にあるわけですが、それでも麻薬は麻薬。今回の一件について、ご指摘のような「再建」という選択肢も含めて、大学側は、断固たる措置を取るべきだと考えます。
2007/12/07(Fri) 08:00:22 | [ EDIT ]

Posted by ねこ

なんだか普通にラグビー部も春口監督も復活しているんですね
見る側として事件依頼自粛していたので
何もなかったように復活しているのが普通でした。
前みたくは見れない冷静な気持ちで見ています

2010/12/19(Sun) 17:56:04 | [ EDIT ]














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