1. Top » 
  2. スポンサー広告 » 
  3. ダーレー・ジャパンは何処へ?
  4. 競馬 » 
  5. ダーレー・ジャパンは何処へ?

スポンサーサイト

Category: スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


-------- -- --:--:-- | | PageTop▲

ダーレー・ジャパンは何処へ?

Category: 競馬

先週のジャパンカップはアドマイヤムーンが優勝したが、そのアドマイヤムーンの馬主であるダーレー・ジャパン・ファーム(DJF)が中央競馬の馬主登録抹消の申請を行ったことが明らかになった。

ダーレー馬主撤退、日本進出は一頓挫
 ジャパンC優勝馬アドマイヤムーン(牡4、栗東・松田博)を所有するダーレー・ジャパン・ファーム(DJF)が27日、中央馬主登録抹消をJRAに申請した。高橋力代表は、近いうちに退くとみられる。馬主資格消滅によって、ダーレーの日本への本格進出は一時、棚上げされることになった。

 DJFが、今年7月に3年越しで取得した中央の馬主資格を返上した。27日に申請書類がJRA免許登録部に提出された。折しも25日のジャパンCをアドマイヤムーンで勝ったばかりで、日本で地歩を固める矢先。7月の認可から、わずか4カ月で撤退した。高橋代表は職を退くとみられる。

 理由は明らかにされていないが、ダーレーを取り仕切る急進的なファーガソン氏と、穏健派の高橋氏との間に生じた考え方の違いが原因とみられる。繁殖牝馬約60頭を抱えるDJFの生産業務は、新代表の下で存続。アドマイヤムーンはダーレー・ジャパンが買い取り、種牡馬入りすることが決まっている。東京ダービー馬シーチャリオットは馬主不在では出走できないため、トレードされる。DJFは一から馬主資格申請をやり直すことになる。

 ダーレーのスポンサーであるモハメド殿下は、ドバイ首長(UAE副大統領兼任)に就任して以降多忙を極め、実務を任されていた側近のファーガソン氏が実権を握った。日本でも急激な変化を求め、クールモアと2大勢力を形成する欧州型を目指した。英国やオーストラリアからスタッフを送り込み、種牡馬を続々導入。セールでは馬を売る側に徹した。高橋氏はダーレー・ジャパンとダーレー・ジャパン・レーシングの役員を今月1日に解任され、ダーレーと日本競馬産業の共存共栄や融和を実行できない状況下に置かれた。

 中央に馬を送り込めなくなったダーレー。日本への本格進出計画は、一頓挫を余儀なくされる。

[ 2007年11月28日 8:11 日刊スポーツ ]


すったもんだの末に今年の7月に漸く馬主登録が認められたと言うのに、わずか4ヶ月余りでの撤退。余りに唐突な感は否めない。いったい、ダーレー・ジャパンに何があったのだろうか。

ダーレー・ジャパン(DJ)はダーレーグループの日本法人であって、子会社としてダーレー・ジャパン・レーシング(DJR)、ダーレー・ジャパン・ファーム(DJF)がある。この3社は当初はいずれも元JRAの獣医である高橋力氏が代表の立場にあったが、高橋氏の権限は徐々に弱まっていった。

ダーレーグループは当初はシェーク・モハメド殿下の道楽に近かったが、次第に規模が大きくなりヨーロッパではクールモアと並ぶ二大勢力となった。ドバイはアラブ首長国連邦(UAE)の首都であり石油産業によって繁栄しているが、石油はいずれは枯渇するものでいつまでも石油に頼ってはいられない。最近のドバイは観光事業に力を入れていて、パーム・アイランドや海中ホテルハイドロポリス、ドバイランドなどリゾート開発も積極的に行われている。ドバイのナドアルシバ競馬場はドバイワールドカップの開催で有名であるが、スポーツの大会誘致にも積極的だ。ダーレーグループもドバイの観光事業の一翼を担う競馬事業の推進役として役割を果たしていると言える。

しかし、モハメド殿下がドバイ首長(兼UAE副大統領)になり多忙になったことにより、側近のファーガソン氏が実権を握ることとなり、これが高橋氏の権限が弱っていくことに繋がったのだろう。日本での事業を一任する形であった以上、モハメド殿下と高橋氏との信頼関係はあった筈だが、ファーガソン氏と高橋氏は”見知らぬ者”同士に近かっただろう。そのような状況下で、高橋氏とファーガソン氏の意見の隔たりが大きくなり、代表解任劇へと繋がっていったのだろう。

ヨーロッパ型の二大勢力という図式は、確かにダーレー(・ジャパン)にとって大きな目標だと思う。とは言え、高橋氏を代表に据えるという”穏便”な形を取ったのは、JRAとの交渉に日本人が必要という図式はあるにせよ、ある程度時間をかけて大きな摩擦を起こさないように進めていくためだっただろう。

その路線を転換する理由は、ファーガソン氏に実権が移ったこともあるが、大きな理由はお膝元のヨーロッパでの不振にあると思う。二大勢力とは言え、クールモアに大きく押されている状況下で事業の立て直しを迫られている。当然、日本での事業も例外ではなく、選択肢としては撤退か大幅強化の二つになろうが、オーストラリアでの成功を勘案して(ダーレー本体は)後者の決断をしたと思われる。しかし、高橋氏は大規模化はよりリスクが高くなるし、零細牧場の経営をますます圧迫するとして反対したのだろう。これが高橋氏追放劇の決定打になったと考えられる。中央馬主登録抹消は高橋氏の放った”イタチの最後っ屁”で、抗議の意味合いが込められていると思われる。

ただ、ダーレー本体は方向転換するものと考えられる。DJRは地方競馬から馬を引き揚げているようで、恐らく”日本撤退”を考えていると思われる。高橋氏はDJFの代表から退くつもりのようだが、そううまくいくだろうか。高橋氏がDJFの代表を降ろされなかったのは、馬主登録の関係もあるだろうが、DJFは高橋氏が90%の出資者という事実が大きいと思う。

勿論、DJFが代表を交代して、新体制で(DJの傘下のもと)経営を続けていく可能性はあるだろう。ただ、競走馬生産はリスクの大きい事業であるし、日本での馬産はコストも高い。アドマイヤムーンが種牡馬入りすることは一つの安全弁になるだろうが、生産馬を直接JRAで走らせることによる収益は、ダーレーのブランドを高める上でも必要なことだろう。

DJFは設備投資に巨費を投じていて、多額の債務を抱えている。DJやダーレー本体からの支援が打ち切られたら、即倒産の危機だろう。JCを勝ったアルカセットやこれから種牡馬入りするアドマイヤムーン、そして約60頭の繁殖牝馬はどうなるのか。”悲しい結末”にならなければ良いが…。

ただ、高橋氏は被害者であってダーレーの横暴だとする見方はどうかと思える。高橋氏は元獣医であってビジネスマンだった訳ではないが、日本におけるビジネスを任されている以上はもっとビジネスライクな姿勢を打ち出すべきだったと思う。確かに、高橋氏の温和な姿勢が無ければ日本における馬主資格の獲得は不可能であっただろう。ただ、零細牧場にとっても大牧場にとっても競走馬生産はビジネスだ。ダーレーの馬が多くなることで零細牧場の馬が売れなくなる可能性はあるかも知れないが、そもそも零細牧場の馬はなかなか売れないし、走れても地方競馬が主体で安くしか売れないのが実情だ。社台やダーレーの生産馬とはそもそも活躍の場が異なるのが現実で、ダーレーの生産によって零細牧場の馬が売れなくなる訳ではないだろう。

ただでさえ、”黒船アレルギー”の強い日本の競馬界において、外国の企業が道を切り開いていくことは大変なことだ。強行一辺倒では成功を成し遂げることは不可能だろう。ただ、強硬な形ではなくても、DJが勢力を拡大していくことは日本の競馬への変化をもたらす事に繋がる訳で、多かれ少なかれ軋轢が生じることは仕方の無いことだろう。中途半端なやり方で中途半端な結末を招くのではなく、日本競馬の真の国際化に向けての役割を果たしてもらいたかったが非常に残念だ。

ダーレーが撤退すると決まったわけではないが、もしダーレーが日本での事業を継続するのであれば、或いは一度撤退して再度参入することがあれば、恐らくモハメド殿下やファーガソン氏の名義、若しくはダーレー本体として馬主登録を迫ってくることは間違いないだろうし、クールモアも日本での事業の可能性を探っている段階だろう。その時、JRAはじめ日本の競馬界はどう対応するつもりなのだろうか。国際セリ名簿基準委員会(ICSC)のPart1国となった以上、いつまでも”箱庭競馬”では許されるはずも無く、Part1国に相応しい国際化政策を迫られるのは必至だろう。

地方競馬の惨状は言うまでもないが、中央競馬も安閑とはしていられないのが現実だろう。防波堤が崩れ、外国資本のなし崩し的参入を許すことになるくらいなら、停滞気味の競馬界のカンフル剤として外国資本を有効に使っていくことも必要だろう。DJでさえ南関東でそれほどの結果は残せなかった訳で、一気に外国人によって占拠される事態はまず考えられない。Part1国になった以上は開放政策を取らざるを得ないわけで、ギリギリまで外国人の参入を阻むよりも、今から日本人と外国人が共存していくことを考えていった方が、日本競馬の発展の面からもプラスになるだろう。ダーレーとJRAの今後の出方に注目したい。 あとで読む ブックマークに追加する
Category「競馬」の前後の記事


2007-11-29 Thu 22:41:37 | trackback(2) | comment(0) | | PageTop▲
prev | home | next














管理者にだけ表示を許可する
ダーレージャパンが登録抹消申請
アドマイヤムーンの馬主であるダーレージャパンファーム(DJF)が中央競馬の馬主資格を返上する。 DJFは1日に高橋力代表を解任。J・ファーガソン氏が新代表となり、アドマイヤムーンについてはそのままDJFのもとで種牡馬入りすることが決定しているが、現役馬であるシー...
2007/11/29(木) 23:08:55 | 公営競技はどこへ行く
よくわからん DJFが馬主登録抹消
この頃はヤケに忙しくてね・・・、お疲れモードだな。 それでも旭川のように雪が降ら...
2007/11/29(木) 23:26:17 | 気の向く馬馬
prev | home | next
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。