1. Top » 
  2. スポンサー広告 » 
  3. toto狂想曲に終わりは来るのか?
  4. サッカー » 
  5. toto狂想曲に終わりは来るのか?

スポンサーサイト

Category: スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


-------- -- --:--:-- | | PageTop▲

toto狂想曲に終わりは来るのか?

Category: サッカー

年々売上額が減少し廃止論も出ているスポーツ振興くじ(toto)であるが、ここに来てtotoの一つであるtotoBIGが俄然注目を集めている。1等賞金最高6億円(キャリーオーバー発生時)を売りに2006年から販売開始されたtotoBIGだが、1回当たりの売上額は1億円台が多く思ったように売り上げを伸ばせずにいた。ところが、約15億円のキャリーオーバーが発生していた第278回販売で61億円を売り上げてから販売額が伸びるようになり、今回(第286回)ついに最高賞金額の6億円当選が2口発生した。6億円が現実になったことにより今後更に売り上げが伸びる可能性もあり、当面の廃止危機は回避できただろう。ただ、一過性のブームに終わる可能性も大で安閑とはしていられない。そこで、スポーツ振興くじ(toto)の問題点などを検証してみたい。

totoの最大の問題点はやはり控除率(50%)が高すぎることだろう。宝くじ(46-57%)と同程度ではあるが、競馬(25%)、パチンコ(推定10-15%)、カジノでおなじみのルーレット(約5%)やバカラ(ハウスエッジ込みで1-4%)等と比較すると高すぎる感は否めない。控除率が50%だと100円投資しても還ってくるのは期待値で50円なので、これでは勝てるとは思えないだろう。totoをギャンブルとして考える(期待値を追う)とギャンブルとしての魅力は薄いと言わざるを得ない。

では、何故totoBIGが売れるようになったのか。それは、サッカーに興味がない人、ギャンブルとして考えていない人たちの支持を集めるようになったからであろう。宝くじが何故売れるかを考えてみると、(1等の)当選金額が高い、当選金額が一定、平等であるといったところだろう。当選金額が高いと言うことは言い換えれば当選確率が低いということである。当選確率が低いと、当たらなくて当然と考える(夢を買っていると考える)ので期待値を追わなくなるのだ。当選金額が一定なのは買う側に安心感を与える要素である。折角当たったのに当選金額が低いと「何故、自分の時は低いんだ?」と思うだろう。平等であると言うのは、くじ1枚当たりの当選確率はどのくじも同じである。totoや馬券は予想して買う方式で、サッカーや競馬の知識の有無で当選率が変わってくるから初心者には敷居が高いだろう。

totoBIGは当選金額は一定ではないが、他の二つの要素は満たしている。当選金額が一定でないくじは人気がないかと言えばそうではなく、ロト6は凄く人気がある。ただ、totoBIGもロト6もtotoほど当選金額は変動しない。しかし、ロト6の人気の要因の一つは自分で予想することであって、コンピュータがランダムに予想するだけのtotoBIGには不満を持つ人も多いのではないだろうか。また第286回の当選2口はいずれもローソンで売られたものだが、試合の予想が本当に無作為に行われているのか気になる人も多いのではないだろうか。そこで、これまでに売られたtotoBIG(全25回、4808万5638口)について実際の当選率と理論値上の当選確率とを比較してみた。予想が本当にランダムに為されているなら理論値に近い当選率となる筈だが、

1等2等3等4等
当選数10325364329411
当選率1/48085641/1479561/131991/1635
理論値1/47829691/1708201/131401/1643

2等の確率がやや理論値と離れているが確率に対してサンプル数が十分でない為であろう。確率の高い3等、4等はほぼ理論値通りの値になっていて、特定の数字が出やすい(意図的な偏り)ことはないと考えられる。大口当選が出た後でキャリーオーバーの少ない今週末(第288回)は平穏に済むと思われるが、キャリーオーバーが積み上がれば第278回のようなパニックがローソンに人が殺到することで起こる可能性が危惧される。くじが売れればローソンに手数料が入るので悪い話ではないだろうが、本来の業務ができないような事態になれば本末転倒だろう。ローソンに迷惑をかけないことを節に願う。もし胴元(日本スポーツ振興センター)が意図的な操作ができるにしても、第278回の反省から特定の売り場に客が殺到する事態を作ろうとはしないと思うのだが…。

totoBIGの問題点だが、控除率については現状のままで構わないだろう。もし控除率を引き下げられるのなら、totoBIGではなくtotoなど他のくじの控除率を優先して下げるべきだろう。現状のままでもtotoBIGの売り上げの一部をtotoに回すことはありだと思うが、ロト6を考えるとこれ以上控除率を上げるのは難しいだろう。問題点としては、まずキャリーオーバーの有無で当選上限金額が違う点である。当選金額の上限が6億円となるのはキャリーオーバー発生時のみで、キャリーオーバーが無い時は3億円なのだ。totoBIGが7億5000万円以上売れれば1等賞金が3億円を超える可能性があるし、15億円売れれば6億円に届く。今のところキャリーオーバーが無い時に7億5000万円以上売れたことはないが、もし3億円足切りが発生するとtotoBIGの購買意欲が衰える可能性も大だ。キャリーオーバーの額次第で売り上げが増減するのはロト6も同じなので仕方ないだろうが、上限金額が違うのは購買者に分かり易いとは言い難い。文部科学省と総務省のメンツの問題なんだろうが…。

次に当選金の配分割合だ。今の配分(1等80%、2等10%、3等5%、4等5%)だと6億円の発生率は上がるだろうが、1等は出ないことも多いし2等でも十分と考える人も多いのではなかろうか。また当選金額の高さを売りにするなら4等はいらないと思うのだ。当たりやすいminiBIGというくじもあるのだし。ただ1等の配分を下げすぎると人気に陰りが出る恐れもあるので、例えば1等60%、2等30%、3等10%くらいでどうだろうか。2等を30%にすると、当選金額の期待値はおよそ769万円となるので1000万円を超えることもある筈だ。1等6億円は大きな魅力だが、2等でも1000万円の方が現実的な夢としてはいいのではなかろうか。

ただtotoBIGの人気はいつまで続くか分からないし、安定したリピーターを確保するにはよりギャンブル性の高いくじ(toto)を何とかしないといけないだろう。1等6億円が出たtotoBIGに対して、この回のtotoは1等676,318円と今年の最低額になっている。totoは賞金がショボいと言われるが、1等の理論上の当選確率は1/1549323なので賞金の期待値は約5580万円となり十分高額賞金と言えるのであるが…。totoBIG同様、今年(2007年)売られたtoto(全20回、3462万4926口)について理論値と比較してみると…

1等2等3等
当選数331771568649
当選率1/1046071/44881/504
理論値1/15943231/613201/5110

ほぼ理論値に収束したtotoBIGと違い、当選率が理論値の10倍以上となっている。これでは当選金額が低くなるのも当然だ。予想というファクターが加わるとこんなにも違ってしまうのだ。ロト6は1から43までの数字のうち6つを当てる方式だが、1から43のそれぞれの数字の発生率は同じ(実績上は若干の差はある)である。ところが、totoは1(ホーム勝ち)、0(引き分け)、2(アウェー勝ち)の発生率は異なり、且つ予想もそれを踏まえたものとなる為当選金額が大きく変動するのも仕方ない。競馬の三連単の配当も1万円以下になることもあれば、1000万馬券が飛び出すこともある。極端すぎる例だが、ディープインパクトとハルウララ(あまりに有名になった113連敗した馬)、メイセイオペラとハクホウクイン(日本記録?の161連敗した馬)がそれぞれ競走したとして、ディープインパクトやメイセイオペラが勝つ確率とハルウララやハクホウクインが勝つ確率が同様に確からしいとは誰も思わないだろう。サッカーの場合こんな極端なことはない(競馬も実際にはクラス分けがある)が、シーズン終盤になれば優勝争いしているチームと降格が決まったチームの対戦もある。もちろん両チームの勝つ確率が同様に確からしいとは誰も思わないはずだ。

では海外のサッカーくじはどうだろうか。totoのモチーフと思われるイタリアのトトカルチョだが、日本スポーツ振興センターの資料によると、1996/97シーズンで約22億1800万口に対し1等が20,167口、2等が463,879口(恐らく1件=1口であろう)出ていて率に換算すると1等が1/約11万、2等が1/約4800とtotoに近い値になっている。トトカルチョも13試合の勝ち負け引き分けを予想する方式なので、理論値はtotoと同じである。イタリアのサッカーはホームとアウェーで戦い方が極端に違うので2(アウェー勝ち)の発生率は低いと予想され当てやすいように思うが、セリエCが2試合含まれる分予想を難しくしているのだろうか。

totoが販売不振に陥った原因の一つが最初に大きな失敗をしていることである。実質的なスタートである2001年当時のJリーグは延長Vゴール方式を採用していて更に延長Vゴール勝ちでも勝ち(負け)扱いにしたため、0(引き分け)の発生率が極端に低くなってしまった。2001年totoの全対象試合377試合のうち引き分けは僅か35試合、率にして9.4%である。これでは三択ではなく二択になってしまい、引き分けが発生しなかった回の当選金額はかなり醜いことになっている。第21回の結果を見ると、1等9,759円、2等410円、3等170円で現在のフォーマットで行われていたとすれば、1等14,535円、2等343円、3等はなんと88円(実際は100円になる)である。いくら当てやすい(この回の1等の当選率は約1/415、3等はなんと約1/11.8だ)とは言え、折角当たってこの金額では購入意欲が無くなるのも当然である。日本スポーツ振興センターとしては予想になれていないから的中率は低いと思っていたのだろうが…。当選金額が低ければ控除率の高さが徒となることを分かっていなかったのだろうか。この後、延長Vゴールの扱いを変更したり、Jリーグが延長Vゴール方式を廃止したのだが、一度ついた悪いイメージはなかなかぬぐい去れないだろう。やっぱり初めが肝心なのだ。

totoのテコ入れ策としては、いかにして初心者を取り込むか、そして当選金の配分割合を見直すことだろう。初心者を取り込むことは、売り上げを伸ばすことと当選金額を上げることの両面から必要なことである。と言うのは、現在のtotoはそれほど容易ではないと考えられるからだ。今年これまでに行われたtoto対象全試合(計260試合)の1(ホーム勝ち)、0(引き分け)、2(アウェー勝ち)の発生率を見てみると、1(ホーム勝ち)が114試合で43.8%、2(アウェー勝ち)が89試合で34.2%、0(引き分け)が57試合で21.9%となっていて、2001年のような状況ではないのだ。この配分で予想した際の1等の当選確率は約1/642000となり、実際の当選率の約1/6になる。もちろんどの試合でも発生率が一定とは考えられない(例えば浦和レッズやガンバ大阪が下位チームと対戦する時は圧倒的な支持率になり勝つことが多い)ので当選確率は上がるにしても、ここまで当選率が上がってしまうのはサッカー(Jリーグ)に詳しい人の比率が高いからであろう。初心者と上級者の当選率は当然違うと考えられるので、初心者の割合が増えれば当選率が下がり金額がアップするのである。初心者を食い物にしているようで感じは悪いが、競馬もパチンコ(パチスロ)も初心者と上級者のバランスで成り立っているのだ。流行のデイトレードにしても利益は人によってかなり違うのではないだろうか。

次に当選金の配分割合だが、やはり1等への配分割合が高すぎるだろう。イタリアのトトカルチョは1等50%、2等50%であるし、他の国でも1等への配分はtotoほど多くはない。1等1億円(最高2億円)を売りにしたいのであろうが、2001年当時ほど売り上げは多くないし、引き分けの発生比率も上がっている為予想が極端には偏りにくいので、1億円が発生する確率はかなり低いのだ。また、totoの1等はtotoBIGの1等とは違い十分当たる確率ではあるが、実際に当たるのは2等ないし3等でその当選金額をベースに投資額を決める人も多いのではないだろうか。3等賞金が1000円未満になるようなことは避けなければいけないだろう。ただ、大量当選時は1等、2等、3等の当選率の差が小さくなるので1等より2等、3等を手厚くする配分も良くないだろう。1等40%、2等30%、3等30%位が良いのではないだろうか。

しかし、抜本的な対策としてはやはり控除率を下げることである。ただ2006年度の売り上げ(約134億7,000万円)では厳しいだろう。存亡の危機にある笠松競馬と変わらない水準だからだ。ただ今年度はtotoBIGのおかげで売り上げをかなり伸ばすのではないだろうか。各団体への助成金も出せるようになるだろう。永続的な売り上げ増には控除率を下げることは欠かせないことである。控除率が下がっても売り上げが伸びれば収入は確保できる筈で、更なる合理化でコストダウンを図り最優先課題として取り組んでもらいたいものだ。 あとで読む ブックマークに追加する
Category「サッカー」の前後の記事

Theme: サッカー - Genre: スポーツ
Tag: toto totoBIG

2007-06-30 Sat 14:39:42 | trackback(0) | comment(0) | | PageTop▲
prev | home | next














管理者にだけ表示を許可する
prev | home | next
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。