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不可解な愛知県警の捜査

Category: 相撲

大相撲九州場所は横綱白鵬の優勝で終わったが、大関千代大海の休場により千秋楽を待たずに優勝が決まり、白鵬は大関琴光喜に裏返される始末。観客の入りが示すように熱戦とはほど遠い印象で、大相撲の低迷は当分続くだろう。

大相撲の人気低迷は、土俵の中だけではなく外でのトラブルによるところもあるが、時太山の急死事件も事件発生から5ヶ月、愛知県警が立件を視野に入れてから2ヶ月が過ぎている。いい加減立件されるかと思いきや、先延ばしにされるようだ。

慎重捜査、越年へ=組織検査、名大で再実施-時津風部屋の力士急死・愛知県警
 大相撲時津風部屋の序ノ口力士斉藤俊さん=当時(17)、しこ名・時太山=が名古屋場所前の6月、けいこ中に急死した問題は、立件に向け捜査を進めてきた愛知県警が斉藤さんの組織検査を再度実施することを決めたことから、結論は年明け以降に持ち越されることが確実となった。急死から5カ月。遺族からは「うやむやにされてしまうのでは」と、困惑する声も上がっている。(以下略)

[ 2007/11/25-16:04 時事通信 ]


以前の記事で触れたように、恐らく愛知県警は一度は立件を断念している。とは言え、組織検査は新潟大学の出羽厚二准教授(法医学)によって「多発外傷による外傷性ショックが死因」との鑑定結果が出ている。再検査は名古屋大学で行われるようだが、何度も検査する意味があるとは思えない。この決定は再検査が目的ではなく、明らかに捜査の引き延ばしが目的と思われるが、その背景は何なのか考えてみたい。

再検査が行われる理由としては、組織検査が時太山の親族の強い要望で行われたことがあるだろう。検査結果が時太山の親族寄りになった可能性も否定はできないからだ。しかし、大学に金が渡って検査結果に影響したとは思えないし、(何の見返りもないのに)大学の名前を汚すようなことをすることもないだろう。鑑定結果は十分証拠に値すると思う。

捜査に慎重を期する意味ではセカンドオピニオンも必要かも知れないが、一般の事件で司法解剖や組織検査を複数の機関に委託することは稀だろう。一つの機関の検査結果であっても普通の裁判では証拠として採用されている訳だし、曲がりなりにも国立大学の出した鑑定結果を簡単に疑うことはしないはずだ。

となれば、再検査は単なる時間延ばしに過ぎない訳だが、それは愛知県警及び名古屋地検内で意見が割れているからであろう。以前の記事でも触れたように、相撲部屋の伝統として”かわいがり”と称する稽古が行われていることは事実だが、それ自体は違法とは言えず”稽古”と”殺人”の線を引くのが難しいのは事実だろうし、前例がないことも慎重にさせている理由の一つだろう。

ただ、警察の捜査はいつも慎重なものだとはとても思えない。Winnyの件では著作権法違反幇助という判断が極めて難しい事件だったにも関わらず、京都府警は何のためらいもなく逮捕に踏み切った。愛知県警と京都府警の体質は違うのかも知れないが、愛知県警が全ての事件に対しここまで慎重な姿勢を取っているとはとても思えない。

愛知県警を躊躇わせている理由、京都県警を後押しした理由、それは警察への圧力だろう。大相撲の興行は日本相撲協会が中心ではあるが、相撲茶屋など地域との関わり合いも深く、そこに関わる不透明性は未だ払拭できていない。先日、大島部屋へトラックが突っ込んだ事件で住吉会系の組員が逮捕されたが、こういった角界と”裏社会”との関わり合いも捜査を難しくさせる要因だろう。

もし、名古屋大学の検査結果も新潟大学と同様の結果だった場合、愛知県警はどういう判断を下すのか。組織検査の結果は確かに証拠ではあるが、その結果だけで逮捕に踏み切れるものではない。時津風部屋の人間を全員逮捕することはあり得ず被疑者を特定する必要があるが、それは組織検査ではなく取り調べに依るところが大きいだろう。実態が完全に解明された訳ではないが、ビール瓶や金属バットによる”凶器攻撃”があったことは言われている訳で、それは明らかに稽古とは異なるものだろう。

愛知県警は傷害罪では傷害致死罪での立件を視野に入れているから慎重な捜査になっているという見方もあるが、それはどうだろうか。傷害罪は15年以下の懲役または50万円以下の罰金(刑法204条)、傷害致死罪は3年以上の有期懲役(刑法205条)であるが、傷害罪が特に軽い刑罰という訳ではない。仮に、傷害致死罪で立件して裁判になったとしても、今回の事件で15年を超える懲役刑が下される可能性はまずないだろう。傷害致死罪云々は、”大人の事情”を隠すための隠れ蓑だろう。

確かに人命が失われたことであるし、マスコミを通じて流れてきた実態は”リンチ殺人”そのもので、傷害致死罪が適用されるべきだと思う。ただ、これまで相撲部屋の暴力行為については、泣き寝入りで表沙汰にならなかったのが実情で、例え傷害致死罪に問えなくても司直の手が入るだけでも十分に意味はあると思う。時太山の遺族にとっても、世間的にも立件見送りではとても納得がいかないだろう。警察への信頼を裏切らない為にも、愛知県警は”大人の事情”に流されず責任を持って立件すべきだ。


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時津風親方はプロレスに転向するのか あとで読む ブックマークに追加する
Category「相撲」の前後の記事


2007-11-26 Mon 01:23:12 | trackback(0) | comment(5) | | PageTop▲
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Posted by manbowhamamatsu

当ブログ『ひとねむり』へのタイトル・バックありがとうございます。

確かに、2度、解剖というか鑑定するのは変ですよね。また、稽古と『リンチ』の線引きが難しいというか、どこから違法になるのか、と言う問題は、相撲に限らず、他の格闘技にも影響を与えるでしょうから中々難しい面は確かにあると思います。

初動捜査も変でしたしね。素人が見て、顔が腫れ上がっていたり全身傷だらけて、明らかに尋常ではないと思ったからこそ、両親が反対を押し切って解剖を依頼したのでしょう。にもかかわらず、県警が検死もしなかったというのは奇妙ですね。

それにしても、大変美しく読みやすいブログで感服いたしました。また機会がありましたら、当ブログへもお立ち寄り頂ければ幸いです。
2007/11/26(Mon) 01:58:41 | [ EDIT ]

Posted by Lammtarra

コメントありがとうございます。

相撲や他の格闘技に限らず、他のスポーツでも所謂「しごき」は存在するので、そういった面の難しさはあります。ただ、無意味な「しごき」が横行しているのも事実で、スポーツ界に警鐘を鳴らす意味でも立件に漕ぎ着けて欲しいと思います。

これからも宜しくお願いします。
2007/11/27(Tue) 00:29:14 | [ EDIT ]

Posted by ん~・・・・

人気低下の問題は相撲に限らず歌舞伎や落語などの日本の伝統芸能全てに言える事だと思いますね、最近の若者の中で落語や相撲や歌舞伎を見に行く人なんて殆どと言って良いほど居ません。今の現状を見る限り今後スター力士が誕生して人気が回復したとしても昔の様な人気に戻すのは難しいと思います。やはり時代の流れには逆らえないのかな・・・
2007/11/27(Tue) 23:08:31 | [ EDIT ]

Posted by Lammtarra

コメントありがとうございます。

確かに昔のような人気を取り戻すのは難しいでしょうね。
ただ、安易な人気取りではなく、じっくりと策を練ってある程度時間をかけてのプランがあれば、現状の危機は打開できそうですが。
日本相撲協会の無策ぶりでは厳しそうです。
2007/11/28(Wed) 02:53:51 | [ EDIT ]

Posted by ん〜・・・・

弟が言っていた言葉なんですが「相撲には世界が無い」「相撲をやってるのはモンゴルと日本ぐらい」と言っていたのを覚えています。サッカーは勿論の事バレーボールや野球など世界的にマイナーなスポーツでも小さいながらある程度の規模の世界があります。若者にとって世界が無いスポーツはいま一つ見応えが無いみたいですね。私は時々相撲中継を見ますが高齢者の割合が非常に多い、私が一番怖いのは相撲を観戦している高齢者の方々が居なくなった時です。その時こそ相撲にとって最大の危機だと思います。
2007/11/28(Wed) 18:52:08 | [ EDIT ]














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