JAN
FEB
MAR
APR
MAY
JUN
JUL
AUG
SEP
OCT
NOV
DEC
12
クライマックスシリーズ、日本シリーズでは初回にビッグイニングを作るなど先手先手の戦いをしていたドラゴンズだが、アジアシリーズでは全試合で相手チームに先制されているように、後手後手に回ったのが苦戦の要因だろう。初戦の1回、1死1,3塁の絶好のチャンスに中村紀洋選手が併殺打で倒れると、守備の乱れで失点を重ね完敗したように、悪い流れを作ってしまったように思える。
また、日本シリーズでは活躍した森野将彦選手、中村紀洋選手の不振が目立ったが、クライマックスシリーズからアジアシリーズまで1ヶ月間調子を維持するのは難しいし、タイロン・ウッズ選手がいない中「俺が打たなければ」という思いが裏目に出たように思う。エラーも多かったように全体的に「気が抜けた」ように感じることも多かった。確かに、日本シリーズが集大成であって、アジアシリーズはおまけの感は否めない。
とは言え、選手の動きが悪かった要因はやはり
「勝って当然」のプレッシャーに因るものが大きいだろう。日本シリーズまではチャレンジャー精神で戦えても、アジアシリーズへそういった心構えで臨むのは困難だろう。ワイバーンズの善戦もチャレンジャー精神あってこそで、逆の立場だったなら難しかっただろう。そういった意味では地力の差はあるように思える。
ただ、中国はともかく、韓国、台湾との差はかなり縮まってきているのは事実で、いつ足許を掬われてもおかしくない状況だ。変化球を強振して相手投手の術中に嵌る感の強かった韓国、台湾も好球質打で足を絡めた細かい野球をするようになってきている。ワイバーンズには加藤初、大田卓司、福原峰夫の三人の日本人コーチがいるように、日本球界と韓国、台湾球界の人的交流が進んでいるのも大きな要因だろう。
今回、ドラゴンズが初戦でワイバーンズに敗れたのがアジアシリーズでの日本の初黒星となったが、
アジアシリーズにとって意義ある敗戦だったと思う。韓国、台湾が日本に対して挑戦する図式は変わらないにしても、日本が楽勝続きではアジアシリーズの存在意義に関わってくることで、日本球界に危機感を植え付けたと思う。タイロン・ウッズ選手、川上憲伸投手と投打の看板が出てこないのでは、アジアシリーズが真剣勝負の場とはとても言い難い。
しかし、最終的には
ドラゴンズが優勝したこともまた意義があることだと思う。アジア球界がより実力をつけていくには壁となりうる存在は必要で、いずれは優勝を逃すときが来るにせよ、日本がアジアの壁として立ちはだかることは決して悪いことではない。オリンピックやWBC等「負けられない試合」のプレッシャーは相当なものがあるに違いないが、「勝って当然」のアジアシリーズで優勝するのもかなりのプレッシャーがあることだろう。こういった緊張感を経験できることは数少ないし、来年以降の日本チームにとってはますますプレッシャーが大きくなるだろう。
アジアシリーズは今年が3回目だが、ずっと日本開催が続いている。スポンサー、放映権、日程、開催時期等考慮に入れるとドーム球場のある日本開催は仕方のないところだが、いずれは持ち回り制にすべきだろう。また、日程的には苦しいが、参加国の増加も視野に入れる必要があると思う。ディンゴ選手、ウイリアムズ選手等を輩出し、アテネオリンピックでは二度もやられたオーストラリアなどは実力的にも参加の資格はあるだろう。サッカーではAFC加盟となったオーストラリアは今後アジアのスポーツ界との交流は多くなるだろうし、野球での交流も視野に入れても良いのではないか。
ただ、まだ3回目であるし、大会の重みも回数を重ねることによって次第に増してくるように思う。アジア球界発展の為には必要な大会であることは間違いないし、関係者各位の努力によってより良い大会になっていくことを期待している。
応援宜しくお願いします。
コメントの投稿