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ベストメンバー規定の意図とは

Category: サッカー

現在、サッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)は決勝トーナメントに入っている。近年は予選リーグ敗退が目立つJリーグ勢だが、今年は浦和レッズ、川崎フロンターレの2チーム共予選リーグを勝ち上がり、準々決勝に進出した。川崎Fはセパハン(イラン)相手に勝てた試合を落とした感があるが、浦和は前回大会覇者の全北現代(韓国)を破り見事に準決勝に進出した。川崎Fにとっては残念な結果であったが、浦和の快進撃に期待したい。

試合結果はこのくらいにして、気になったのがこの記事だ。

川崎F 8人入れ替え事情聴取へ
 Jリーグは23日の柏戦で先発メンバー8人を入れ替えた川崎Fに対して近く、事情聴取を行う方針を固めた。犬飼専務理事は試合前、川崎Fの武田社長に「なぜ(主力)選手を使わなかったのか」と詰問。試合後には「ACLとJリーグの両方を頑張ってもらうためにチャーター機も飛ばしたが、通じなかった。説明を求めたい」と語った。鬼武チェアマンも「反省会をしないといけない」と不快感を示した。

 Jリーグにはベストメンバーで試合を戦うルールがあるが、柏戦での入れ替えは規定を満たしており、武田社長は戸惑いを隠せない。「最初から入れ替えるつもりだったわけじゃない。日本に戻って選手の疲労を見てから決めた」とJリーグ軽視ではないと訴えた。

(2007年09月27日 スポーツニッポン)


何が問題なのかと思われた人もいるかも知れないが、やはり問題だと思う。何が問題かと言えば…。

さて、ここで問われているのはJリーグ規約第42条、俗にベストメンバー規定と呼ばれるものだ。Jリーグ規約より抜粋すると、

第42条〔最強のチームによる試合参加〕
① Jクラブは,その時点における最強のチーム(ベストメンバー)をもって前条の試合に臨まなければならない.
② 第40条第1項第1号から第3号までの試合における先発メンバー11人は,当該試合直前のリーグ戦5試合の内,1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上含まなければならず,詳細に関しては「Jリーグ規約第42条の補足基準」によるものとする.

メンバーを詳しく調べた訳ではないので分からないが、恐らく川崎FはJリーグ規約第42条に違反していない筈だ。ただ、メンバーを6人以上入れ替えたのは確かなので規約に抵触の恐れありということなのだろう。

42条が何故存在しているのか考えると、一つ目の目的は敗退行為の防止だろう。サッカーではないが野球では黒い霧事件なんかもあったし、海外のサッカーにおいてはしばしば八百長試合疑惑が噴出することもある。Jリーグ規約第43条には、

第43条〔不正行為への関与の禁止〕
JクラブおよびJクラブの役員,選手,監督,コーチその他の関係者は,方法・形式のいかんにかかわらず,また直接たると間接たるとを問わず,試合の結果に影響を及ぼすおそれのある不正行為に一切関与してはならない.

とあるように、試合の公正さを保つことはtotoの公正さにも繋がってくる訳で、敗退行為の防止に神経を注ぐのは当然のことだろう。

もう一つの大きな目的は、リーグ戦とカップ戦の両立だろう。カップ戦(ヤマザキナビスコカップ)に冠がついている以上、(スポンサーの為にも)カップ戦を盛り上げていかなければならないのは当然だが、そこで消化試合をされてはたまらないといったところか。しかし、ヤマザキナビスコカップの権威の問題や下位にいるチームはリーグ戦に力を注ぎたいと思うのも当然で、実際アビスパ福岡のピッコリ監督(当時)が控えメンバーでカップ戦に臨んだこと(ピッコリ事件)が問題視され、新たに「Jリーグ規約第42条の補足基準」ができた経緯がある。

もう一つ理由を挙げるなら、第42条を強く要望した川淵三郎初代チェアマンが言ったように「プロになったからには最高水準のゲームを提供していかなければならない」というのもあるだろう。

第42条の是非についてはともかく、発足して間もないころのJリーグの状況を考えれば第42条の必要性は理解できる。ただ、Jリーグも15年目のシーズンを迎え、ファン(サポーター)もクラブも考え方が変わってきていることはJリーグ側も考えなければいけないだろう。

(当時の)プロ野球を考えれば、不動のスタメンで試合に臨むのが強いチームで、ファンもお目当てのスター選手を楽しみにしていただろう。Jリーグもカズなりラモスなり外国人のスター選手を目当てにスタジアムでテレビで観戦していたファンも多く、川淵発言もこういったファンの心理を見越しての発言だったのだろう。ただ、今の状況を考えると、サポーターという言葉も定着したが、サポーターという言葉は(特定の)チームのファンを指すものだろう。贔屓の選手はいるにしても、特定の選手だけを応援するスタイルではなく特定のチームを応援するスタイルの方が一般的だろう。

それに加えて、サッカーに対する理解度も上がっているだろう。ヨーロッパのビッグクラブにはターンオーバー制を敷いているところもあるし、リーグ戦の順位次第ではカップ戦の方にウエイトを置くのは当然だ。意図的なものではなくても、長いシーズンを考えれば、怪我人は出るし、コンディションの悪い選手も出るし、選手の移籍もあるし、開幕戦と最終戦の先発メンバーが大きく違っていても不思議なことではない。その時々の状況に照らし合わせて先発メンバーを決めるのは当然のことで、一年を通じて同じメンバーで戦えると思っているとは誰も思っていないだろう。

Jリーグがプロ野球を意識していることは間違いなく、Jリーグの理念や規約はプロ野球を反面教師とした部分もあるだろう。とは言え、川淵キャプテンの世代のプロスポーツと言えば野球であり巨人だろう。巨人V9の頃はスタメンも固定されていたし、何より王、長嶋という偉大なスターがいた時代で、それが川淵キャプテンのプロスポーツの価値観に大きな影響を与えているのは間違いないだろう。ただ、野球には野球の、サッカーにはサッカーの流儀があるのだし、野球だって相手の先発投手に合わせてスタメンを大幅にいじることも珍しくなくなっている。

川淵キャプテンは「8人も代えるのはファンをバカにしている」と言うが本当にそうなのか。サポーターはチームの応援をしているのであって、ON時代のように王、長嶋が目当てという訳ではないだろう。無理に主力選手を先発で使っても、「よく使ってくれた」とは思わずに「何でこんな状態で使うんだ」と思うサポーターの方が多いのではなかろうか。川崎Fのリーグ戦の順位(9位)を考えればACLの方に力を入れて欲しいと思うのは当然で、選手を無理に酷使してくれとは誰も思っていないのだ。川淵キャプテンもJリーグ側の行動もサポーターのことを考えてのことだろうが、実際には古い価値観をサポーターに押しつけているだけだ。

確かに、連戦に耐える体力や精神力は名選手にも強いチームにも必要とされることだ。しかし、選手だって人間なのだから疲労はたまるし、疲労が故障の要因となるのも当然だ。サポーターは酷使によって選手が故障することなど望んでいないし、リーグがより繁栄していくには選手は宝であるという認識をより強く持つ必要があるだろう。「たかが選手が」と言い放った某オーナー(当時)のいるチームやかわいがると称して集団リンチをしていた某国技は今どうなっているだろうか。選手を大切にしないチーム(プロスポーツ)はファンから見放されていくことを自覚しないといけないだろう。プロ野球や大相撲の今の状況は対岸の火事ではなく、Jリーグだってそうなる危険性があることも考えないといけない。 あとで読む ブックマークに追加する
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2007-09-28 Fri 22:03:32 | trackback(2) | comment(0) | | PageTop▲
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