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世界陸上大阪大会総括(その1)

Category: その他のスポーツ

PCの入れ替えなどで間隔が開いてしまいましたが、約1ヶ月ぶりの更新です。

IAAF世界陸上競技選手権(世界陸上)大阪大会が2日に閉幕した。日本で開催されるのは1991年の東京大会以来16年ぶりで、陸上ファンだけでなく選手や日本陸上競技連盟(日本陸連)、放送局やスポンサーにとっても期待の大きい大会だったと思うが、簡単に総括してみたい。

世界陸上のテレビ中継の視聴率が発表されたが、土佐礼子選手が銅メダルを獲得した女子マラソンの視聴率は23.0%(関西地区26.3%)で、瞬間最高視聴率は37.7%だった。日曜日とはいえ、朝の中継だったことを考えればかなり高い数字なのは確かで、女子マラソンでの日本人選手の活躍への期待が大きかったことの表れだろうし、日本人はやはりマラソン視聴が好きなのだろう。その他、男子4x100mリレー決勝(20.1%)や男子ハンマー投げ決勝(18.0%)など、昨今の(スポーツ中継の)視聴率を考えれば上出来といえるだろう。因みに、前回ヘルシンキ大会のフィンランドでの最高視聴率は大会5日目の夕方のセッションが27.3%を記録している。

一方、観客動員数は目標の45万人を下回る35万9000人に留まった。テレビで見ていてもスタンドには空席が目立ち、予定通りに動員できなかったことは明らかだ。前回のヘルシンキ大会の観客動員数は約40万人で、今回の大阪大会の動員数が極端に少ない訳ではないのだが、ヘルシンキ・オリンピックスタジアムの収容人数が4万人、長居陸上競技場の収容人数が5万人と会場のキャパシティに差があり空席が目立ってしまったのだろう。とはいえ、FIFAワールドカップ、オリンピックと並びスポーツの三大大会といわれる世界陸上のスタジアムで空席が目立つのは寂しいことで、器の大きなスタジアムで行うのならそれに見合う観客動員を期待するのは当然のことだろう。

観客動員数が伸びなかった要因としては、一つは大会関係者の努力不足、もう一つはチケットの値段だろう。チケットの前売り販売不振が報じられるなど集客に疑問が持たれていたが、前売り券は26万枚で総販売枚数(53万枚)の約半数を捌いていて、前回ヘルシンキ大会と変わらない水準だ。前売り券を捌けたのは大阪市をはじめとした関係者の懸命の努力の賜物であろうが、それでほっとしてしまった感は否めない。今回の世界陸上をはじめ国際大会の招致はその競技の日本国内での普及・発展が目的の一つには違いないが、大会が開催される地方自治体側の思惑は箱物建設などによる(地方)経済への波及効果だろう。事実、各競技を統括する団体の会長は政治家が多い(日本陸連の会長は河野洋平)し、今回の大阪大会の組織委員会の理事は日本陸連の人間もいるが、政治家や財界人が多数名を連ねているのが実情だ(リンクはこちら)。政治家の感覚とすれば大きな工事やイベントなどを地元に持ってくるのが仕事なのだろうが、そのような感覚で国際大会の招致を行うのは言語道断だ。大会の成功は招致が決定した時点で約束されるものではなく、招致が決まってからの仕事ぶり次第で決まるものだ。

次にチケットの値段であるが、大阪大会の午後のセッションで一番安い席が4,000円、一番高い席が16,000円(前売り価格)だ。前回のヘルシンキ大会では、一番安い席が59ユーロ(約9,300円)、一番高い席が209ユーロ(約32,900円)だったのでそれと比較すれば良心的な価格設定であるが、前々回のパリ大会では、一番安い席が11ユーロ(約1,700円)、一番高い席が130ユーロ(約20,500円)だったのに比較すると高いだろう。物価の高い北欧より安い価格設定は当然として、多くの人に実際に見てもらうことを考えるのであれば、高い席の価格はともかく安い席の価格を2,000円程度に設定してもっと多くの観客に足を運んでもらうべきだっただろう。日本はヨーロッパ(特に北欧)ほど陸上人気は高くないし、日本人選手のメダル量産も見込めない状況だし、大都市の観衆は(国際)イベント慣れしているので、単にイベントというだけでの動員を見込むのは明らかに無理があるだろう。

続いて大会運営についてだが、色々な不手際ぶりが明るみに出ている。ただ、その全てを鵜呑みにするわけにはいかないだろう。ボランティアだけでなく選手や役員、直接運営に携わらないにしてもテレビ局、ホテル、売店etc.の人たちを合わせれば1万人規模になるだろう。これだけの人間が一斉に動かなくてはいけないのだから、むしろ何も問題が起こらない方が不自然だ。とはいえ、男子50km競歩の誤誘導はさすがにいただけないだろう。誤誘導は今年の千葉マリンハーフマラソンや2005年の北京国際マラソンなどでも発生していて、少なからず起こってしまうことではあるが、オリンピックや世界陸上のような選手にとって大きな目標である大会で起こってしまったのはとても残念だ。今回の競歩の運営に当たったのは大阪府陸上競技協会だが、同協会は50km競歩を運営した実績がなかったという。陸上競技自体がマイナースポーツである中でも競歩は特にマイナーな競技だろう。選手層などを考えれば50km競歩の大会を多く開催することは無理で、都道府県単位で見れば開催実績がなくても仕方のないことだろう。問題はそんな素人集団に世界陸上の運営を任せていた事で、大阪府陸上競技協会に実績がないのであれば日本陸連をはじめ実績のある団体からの係員を多く配置すべきだったし、世界陸上を見越して大阪で50km競歩の大会を行っておくべきだっただろう。

これは日本陸連の責任だと思うが、もう一つ問題だと思ったのはテレビ放映のために無線の使用が制限されて”アナログ”な運営になった点だ。競歩には選手の周回をチェックしたり誘導したりする係員もいるが、選手の歩型違反(警告3回で失格)をチェックする為に一定間隔で審判が配置されていて、多くの人間が直接運営に携わる競技だ。マラソンの周回コースほど長いコースにはならないが、それでも大阪大会の競歩コースは1周2kmあって離れた距離にいる人間同士が連絡を取り合うには無線は必要だろう。無線使用が制限されたのは、テレビ局の人間同士も無線で連絡を取る為だろうが、完全生中継だった男女マラソンはともかくTBSは男子50km競歩を完全中継する気などなかっただろう。国際映像を配信する必要はあっただろうが、国際映像であれば無駄に中継車やカメラやレポーターを出す必要はないはずだ。無線の使用制限はマラソン中継を考慮に入れてのことだろうが、競歩では恐らく必要なかったはずで、直接ではなくても間接的に運営に関わっているテレビ局ならば大会の円滑な運営に協力するのは当然のことではなかろうか。

さて本題の競技の結果についてだが、ここまで長くなってしまったのでその2で書くこととする。 あとで読む ブックマークに追加する
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2007-09-08 Sat 00:07:34 | trackback(0) | comment(0) | | PageTop▲
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